
施術中の会話の中で、母乳や授乳で悩みを抱えるママさんがとても多いことがわかりました。
実際私の妻も、授乳に悩むことがあり、とても共感できる内容でしたので皆さんに共有できればと思います。
この記事では新米ママで母乳や授乳時の悩みがある方や、お酒って飲んでいいの?などの疑問まで解説していきます!
目次
産後の母乳供給(乳腺の発達とホルモンの役割)
産後の母乳供給には、【乳腺の発達】と【ホルモンの役割】が重要です。
出産後、ホルモンの変化によって乳腺は成熟し、母乳分泌が開始されます。
【プロラクチン】と【オキシトシン】というホルモンが母乳分泌に関与しており、赤ちゃんの授乳や頻回授乳はこのホルモンの働きを刺激します。
母乳供給をサポートするためには、適切な授乳スケジュールを作り、赤ちゃんとのスキンシップが大切です。
母乳の出が悪いときの原因と対策3選

産後の母乳の出が悪いとき、新米ママは不安になりますよね。
母乳の減少はいくつかの原因によって引き起こされることがあります。
一般的な原因と対策を以下にまとめました。
『原因1』授乳間隔が空きすぎる
母乳の供給は、授乳の頻度によって調節されます。
授乳間隔が空きすぎると授乳ペースが不規則となり、乳房の刺激が不十分になり、母乳の分泌量が減少する可能性があります。
対策
新生児は通常2〜3時間ごとに授乳が必要です。
必要に応じて、夜間も授乳を行いましょう。
夜間の授乳は母乳の分泌を刺激し、供給量を維持するのに役立ちます。
『原因2』ストレスや疲労
産後は身体的な変化や育児の負担により、ストレスや疲労が蓄積されることがあります。
これらの要因はホルモンバランスを乱し、母乳の分泌量を減少させる可能性があります。
対策
休息を十分に取り、気分転換で散歩に行ったりストレスを軽減するためにリラクゼーション法を試してみましょう。
深呼吸やストレッチ、マッサージなどが有効です。
家族や友人の助けを借りて、一人の時間を作ったり、睡眠時間を確保したり、育児の負担を分担することで、ストレスや疲労を軽減しましょう。
『原因3』不適切な授乳ポジション
授乳ポジションは、母乳の分泌量に影響を与える可能性があります。
産後の母乳を増やすには、授乳のコツとポジションの工夫が重要です。
赤ちゃんが効果的に吸えない場合、刺激が不足し母乳の分泌量が減少することがあります。
対策
正しい授乳の姿勢を取ることで、赤ちゃんが効果的に吸えるようになります。
赤ちゃんの頭と体が一直線になるようにし、胸と顔が向き合うようなポジションが理想的です。
また、乳房の奥からしっかりと吸わせることも大切です。
さらに、赤ちゃんの口が乳輪の大部分を含むように位置づけることで、効率的な授乳が可能になります。
必要に応じて、助産師や授乳カウンセラーに相談し、適切な授乳技術を学ぶことが重要です。
母乳の量を増やす方法
分泌する母乳の量には個人差があり、これから紹介する方法が必ずしも母乳の量が増えるというわけではありません。
ですが、下記の対策は母乳の分泌量増加を促してくれる可能性がある方法ですので、ぜひお試し下さい!
頻回授乳
母乳の分泌を刺激するために、赤ちゃんの授乳を頻繁に行いましょう。
特に赤ちゃんが活発に吸うときには、母乳の分泌が促されます。
快適な授乳環境
授乳する場所や姿勢は快適でリラックスできるように心掛けましょう。
リラックスした状態で授乳すると、ホルモンの分泌がスムーズになり、母乳の供給も増えることがあります。
搾乳機の使用
搾乳機は、母乳の分泌を促すための有効なツールです。
授乳の間隔や量を調節しながら搾乳機を使うことで、母乳の供給量を増やすことができます。
食事と栄養
産後の母乳の増やし方には、適切な食事と栄養摂取が欠かせません。
タンパク質、カルシウム、鉄、ビタミンなどの栄養素が豊富な食品を摂ることが大切です。
たんぱく質は肉や魚、乳製品から摂取できますし、カルシウムは乳製品や緑黄色野菜に多く含まれています。
また、ビタミンDは日光浴やサプリメントから摂ることができます。
食事に加えて、十分な水分を摂取することも忘れずに行いましょう。
母乳の質(栄養価と免疫成分)
産後の母乳の質は、栄養価と免疫成分によって決まります。
母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養素が豊富に含まれており、特に人間が必要な5大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが重要です。さらに、母乳には免疫成分が含まれており、赤ちゃんの免疫力を高める役割を果たします。
特に初乳には多くの抗体が含まれており、赤ちゃんの免疫システムをサポートします。
母乳と離乳食の導入
産後の母乳と離乳食の導入には、適切なタイミングとバランスが重要です。
母乳は赤ちゃんにとって最も栄養価の高い食事ですが、赤ちゃんが6ヶ月を過ぎた頃からは離乳食の導入も考える時期です。
離乳食は母乳とのバランスを取りながら少しずつ導入していくことが大切です。
初めは柔らかい食品から始め、徐々に食材の種類やテクスチャーを増やしていきましょう。
母乳と睡眠不足の関係
母乳と睡眠不足は密接な関係があります。
赤ちゃんの授乳や夜泣きなどによる中断された睡眠は、ママにとって大きなストレス源となり、ホルモン分泌に悪影響を及ぼします。
睡眠が不十分なことが最大のストレス源と言っても過言ではありません。
できるだけ睡眠を確保するために、パートナーや家族のサポートを頼りにすることや、昼寝を活用することが重要です。
また、赤ちゃんの睡眠パターンに合わせて自分自身も休むことが大切です。
母乳と食事制限
授乳期間中の食事制限はとても母乳に悪影響です。
母乳には赤ちゃんの成長に必要な栄養が含まれていますので、過度な食事制限は母乳の質や量に影響を与える可能性があります。
健康的でバランスの取れた食事を心掛け、十分な栄養を摂取することが大切です。産後太りで早く痩せたい気持ちもわかりますが、質の良い母乳をあげる方が効率よくカロリーを消費して痩せやすくなります。
特定の食品にアレルギーや反応がある場合は、医師や栄養士に相談して適切な対策を取ることも重要です。
授乳期間中のお薬・アルコールの摂取

お薬・アルコールの摂取には注意が必要です。
赤ちゃんへの影響を最小限に抑えるために、以下のポイントに注意しましょう。
お薬の摂取
薬を飲むときはネットの記事ではなく必ず医師に相談しましょう。
医師の診断なくお薬を服用するのも、中止するのも、体に影響が出る可能性があります。
特に、服用前に医師が確認できない、市販薬や湿布は医師に判断を仰ぎましょう。
急を要する場合は専用ダイアルに電話し、確認をしてください。
アルコールの摂取
アルコールは赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。
授乳の前後にアルコールを摂取する場合は、授乳との間隔を十分に取ることが重要です。
私の妻は【ビール1本】程度であれば母乳に影響はないと言う事を何かで見たようで飲んでいたのですが、万が一赤ちゃんに何かがあったとき、お酒を飲まなければよかった…と後悔しても元には戻れません。
もともとのアルコール分解能力などにも左右されるかと思います。
授乳中の飲酒については、担当の医師とよく相談しましょう。
気兼ねなく飲みたい場合はミルクに替えたり、母乳を冷凍しておくことで間隔を空けられますので、普段から哺乳瓶やミルク、冷凍母乳に慣れておくことも、母乳育児の助けになるのではないでしょうか。
まとめ
母乳や授乳の悩みは人それぞれです。
特に『母乳が出ない』『睡眠不足』『アルコール飲みたい』のお悩みが多いように思います。
家族やパートナーにサポートしてもらいながら悩みを解決出来たら良いですね!