妊娠中には感じなかったけど、産後から【腰痛】を感じやすくなっていませんか?
それを放っておくと【ぎっくり腰】になるかもしれません!?
出産した後、カラダの痛みはあちこち出てきますよね。
しかし、育児や家事で手一杯。
カラダをケアする時間もないし、どうすればいいかもわからない。
腰痛が出てから何もケアができなくて、ぎっくり腰になるケースがとても多いのです。
年齢のせいにしていませんか、、、?
その場しのぎでマッサージなどでごまかしていませんか、、、?
今回は腰痛の中でも【ぎっくり腰】について解説していきます。
目次
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰は【急性腰痛(きゅうせいようつう)】とも呼ばれ、その名の通り急性的に腰に痛みが出現することがあります。
正式な傷病名は【腰部(腰椎)捻挫】です。
ぎっくり腰は
- 骨盤
- 筋肉
- 靭帯
- 背骨
のいずれかの不具合により発症します。
ぎっくり腰の痛みは強い炎症!
ぎっくり腰は【炎症】を伴うことがほとんどで、その炎症が強い痛みの根本です。
【炎症】は患部に熱感が出現することが多くあります。
※炎症は《炎症期》と呼ばれる期間があり、ほとんどの炎症は72時間(3日間)で消失するといわれています。
しかし、炎症期に運動をしたり患部に負担をかけると炎症を助長してしまい、痛みが強くなったり炎症期が長引くこともあります。
妊娠中や産後の場合は関節や筋肉が緩みやすく不安定のため、炎症期が10日ほど続く場合もあります。
なんでぎっくり腰になるの?
上記の通り、ぎっくり腰は、骨盤・筋肉・靭帯・背骨に何かしらの力が働き、炎症を引き起こします。
産後は骨盤が広がり、関節をつなぐ靭帯が緩くなっていることもあり、通常時よりも軽い負荷でぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
主にぎっくり腰が起こるケース
- 筋肉が緊張して固くなることにより筋肉が骨を牽引して付着部が炎症する
- 筋肉が緊張して固い状態で、運動や強い負荷で筋肉が伸ばされ筋繊維が損傷して炎症する
- 筋肉が骨を牽引し、骨盤・腰椎を歪ませ(変位させ)炎症する
この3パターンがほとんどです。
産後では、育児や家事で中腰が増え筋肉の緊張が強くなりやすくぎっくり腰になるケースが特に多いです。
ぎっくり腰になる際には
- どんな力が加わったのか
- どんな体の状態だったのか
この2つが大きく左右します。
なので打撲でもぎっくり腰になることもありますし、軽い力でもぎっくり腰になることもあります。
ぎっくり腰に似た別の病気
産後ではあまり起きませんが、ぎっくり腰と似たような症状として
- 脊柱管狭窄症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰椎分離症
- 腰椎すべり症
があります。
脊柱管狭窄症
連なっている背骨の隙間が姿勢や筋力、加齢により狭くなり、背骨の間にあるクッションの役割を果たす【椎間板】を潰してしまうことにより痛みを生じます。
歩行時に徐々に痛み感じ、立位で背中を丸め膝に手をつくような体勢をとると次第に痛みが緩和することが典型的な症状です。
腰椎椎間板ヘルニア
脊柱管狭窄症が進行し、背骨の間にある【椎間板】が潰れ、中にある【髄核】という組織が椎間板を破り後方に突出し、神経に触れる症状です。
主に痛み、痺れを伴いますが、酷い場合は痛みで動けなくなることもあります。
腰椎分離症
その名の通り腰椎が分離する症状です。
正確には《椎弓》と呼ばれる部分が骨折して椎体から離れ、骨の連続性が経たれてしまう状態のことです。
主にスポーツ選手に多く、疲労骨折としておこります。
腰痛はもちろん、腰を反るような体勢になると神経的に脚にも痛みが出現することもある症状です。
腰椎すべり症
腰椎が前方へ滑るようにずれてしまう症状です。
腰椎分離症を伴うことも多く、その場合腰椎分離すべり症として併発します。
症状は腰痛から神経痛を伴うこともあります。
これを感じるとぎっくり腰の前兆
①違和感から始まり、張り、コリ、痛みを繰り返している場合
②腰痛を経験している方
これらに当てはまる場合、ぎっくり腰になる準備はできている状態にあります。
- ふとした動きでグキッとなる
- 朝起き上がる時に痛みを感じる
- 軽い腰痛が続いている
このような場合はすぐに整体や整骨院で診てもらいましょう。
ぎっくり腰になったら(対処法)
急なぎっくり腰は間違った処置を行うと痛みが長引く可能性があります。
正しい処置の仕方を覚えておきましょう。
①患部を冷やす
ぎっくり腰になった場合、筋肉、骨盤、背骨など炎症を伴うことが多いです。
その際は、アイスノンや氷嚢を使用して冷やしましょう。
凍傷に気を付け患部を10~15分程冷やします。
連続して冷やす必要はありませんが1時間ほどで冷えていた部分が体温で常温になりますので痛みが出たら同じことを繰り返しましょう。
冷やして痛みが強くなることがあれば、冷やすのをやめすぐに整骨院を受診しましょう。
体勢は横向きが良いでしょう。
仰向けやうつ伏せだと、動かなければならない時に痛みで動けなくなってしまう可能性が高いので気をつけてください。
②安静にする
炎症している場合、血行を促進するようなことをすると炎症を助長する可能性が高くなり、さらに痛みが強くなり、長引きます。
マッサージや入浴は控えたほうが良いでしょう。
③腰サポーターを着ける
痛みが強い場合や動くのが困難な場合は、サポーターやコルセットなどで圧迫力をかけてあげると痛みが落ち着く場合があり、多少動ける場合があります。
④整骨院などに相談する
自分での対処に困った時は、近所にある整骨院などを受診して施術をしてもらうか専門的な処置を教えてもらいましょう。
※ぎっくり腰で《整形外科》に受診しても『レントゲン』を撮って『湿布』『痛み止め』を処方されるだけで体への施術はありません。
※湿布を使用する場合
産後で授乳中の場合は湿布薬が使用できないものもありますので、家にある湿布が母乳に影響を与えるかどうか必ず確認しましょう。
ぎっくり腰の予防法
ぎっくり腰は、予防することも可能です。
産後、腰の痛みを感じる場合は、予防をして本格的なぎっくり腰になるのを防ぎましょう。
①育児や家事での腰への負担を減らす
腰に負担がかかっている瞬間は、痛みや辛さを感じているはずです。
抱っこやおんぶをしなければならない時は、腰に負担がかからない姿勢に変えるか、ほかの人に協力してもらいましょう。
②患部を温める
筋肉が固くなっている場合にぎっくり腰になりやすいので、お風呂に入れるようであれば腰までお湯につかりましょう。
筋肉は温めれば血行が促進され徐々に緩みます。
週に1回~2回くらいはゆっくりつかって疲れをいやす時間を作れると良いです。
③ストレッチや体操
お子様が寝ている時間など、うまく利用して3分でも良いので体を動かせると良いでしょう。
ちなみにラジオ体操第一であれば4分以内に終わります。
たった4分でもしっかり行えば全身運動として最適です。
最近はやりのストレッチポールやフォームローラーを使用するのも効果的です。
まとめ
時間に追われる毎日のママさん。必然的に体に負担は蓄積するものです。
自分で解決できない場合は周りの人に助けを求めてはいかがでしょうか?
放っておいて動けなくなるならそれこそ家は回りません。
当院はお子様連れで施術を受けることができます。
子連れで行ける整骨院などは少ないかもしれませんが、少し遠くてもし通えなくても日々のカラダのケアのことだけは忘れないでください。
アリスはお悩み相談もお電話やメール、LINEにて承ります。
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